東北の小さな町にもようやく春が訪れ、桜の季節となってまいりました。
皆さま、いかがお過ごしでしょうか。
私ども二人は、相変わらず元気に毎日を送っております。
私の生まれ故郷の宮城県登米市登米町”みやぎの明治村”の中心地にある旧『水澤縣廳』明治4年(1871)(現在『水澤縣
廳資料館』として公開しております。)の隣の建物は、明治29年(1896)に造られ『岡本医院』、そのあと戦後『登米高
等洋裁女学院』として町民に親しまれてきましたが、洋風建物、母屋、蔵、物置小屋、高さ20mの杉50本などが手入れ
されず、荒れ放題の廃墟同然の土地でした。一方この貴婦人の様な洋風建物は、東日本大震災にも崩壊せず、今日まで12
0年以上耐え抜いてきました。
この度、この建物を改造修理して、小さな美術館として再出発いたします。長い歴史と伝統ある町に、新たなヨーロッパ
の伝統ある芸術と文化の息吹きを注入して、壮大な芸術文化の町づくりに尽力し、しいては登米、宮城の発展に貢献するこ
とが出来ればと考えております。
平成29年4月 三浦 永年